スペインの王女

スペインの王女

  幸福な王子に続いて、オスカー・ワイルドの童話から、もう一つ。
 童話集「ざくろの家」のなかの一編「王女の誕生日」の物語は、無垢で美しい王女が、実はとても残酷な心を持っていた・・というものです。
 スペインの王女は、12歳の誕生日に、森の奥の貧しい炭焼きの子共であった侏儒(こびと)をもらいます。その踊りの身振り手振りがあまりに面白かったので、王女は白いバラを侏儒に与えます。それを王女の自分への「愛」と受け取った彼は、王女を美しい森の中に連れて行ってあげようとして城の中に迷い込み、大きな鏡を見て、初めて自分の真実の姿を知るのです。そして、王女や廷臣たちが、自分の醜さを笑いものにしていただけだと知って嘆きのあまり心臓が破れてしまいます。
 動かなくなった小人に「踊って」と命じる王女は、「心臓が破れて死んでしまいました」と聞くと、一言。「じゃあ、今度、私への贈り物は、心臓のないのにしてね」
 ワイルドの童話の中で唯一固有名詞や、時代が特定できるものですが、この小人は明らかにベラスケスの絵などを思い描いているのでしょう。
2007-11-07
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