張堅

ちょうけん

 唐代の文人段成式に「酉陽雑俎」という本があります。色々な怪しいことをゴチャゴチャ書いてある本(ってどういう意味やねん)で、まあ、博物誌のようでもあり、また志怪文学のようでもある、中国の怪奇現象と伝説の宝庫です。
 古代の仙人や神様のエピソードなども沢山あるのですが、その中から張堅の物語。

 張堅は、もともと普通の人間でしたが、なかなか豪胆な性格でした。
 ある時、罠に白い雀がかかっていたので、それを開放してやり、可愛がって飼っていました。
 で、人間の運命をつかさどる天帝に殺されようとするところを、白い雀の夢のお告げで助かりました。それが何度もあったので、ついに天帝は自ら龍の車に乗って下界に下りてきて彼を訪れて来たのです。
 勿論、そのことも前もって知っていましたので、家に迎えいれて丁重にもてなし、盛大にご馳走をして大歓迎のドンチャンさわぎ。 そして、何とその間に張堅は、こっそり宴会場を抜け出し、天帝の龍車に乗り込んで天界に上っていったのです。
 あわてたホンモノは急いで別の龍を呼んで追いかけたけれど、追いつけず、張堅、天の門を通り過ぎ、ゴール! 
 そしてとうとう、張堅が新しい天帝となってしまったというのです。
 本物の天帝は、門前で締め出しを食らって帰れなくなってしまい、あちこち放浪して行く先々で祟りをしたので、新天帝の張堅は、先代を泰山の大守として人間の生死の帳簿を管理させたそうです。
 白い雀は、勿論、彼と一緒に天界に入ったので、俗界には白い雀の子孫はいないのだそうです。
 天帝・・・って、交代することもあるんですね。
2007-10-17
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