平忠度

平忠度

 平忠度は、清盛の弟で、風雅の公達でした。
 藤原俊成のもとで歌に精進し、都落ちする時に、ひそかに師に別れの挨拶に訪れ、歌集を編纂される時は選んでほしいと和歌を託して去り、後に、戦死しますが、源氏の代になったので、俊成は「千載集」には、その歌を「よみびとしらず」として採用します。その歌が、

 さざ浪や 志賀の都は あれにしを 昔ながらの 山ざくらかな

  また、戦場で討ち取られたあと、箙に結び付けてあった紙に歌が書かれてあり、風雅なことよと感心されたというのは、
 
 行き暮れて 木の下蔭を 宿とせば 花や今宵の あるじならまし 

 でありますが、謡曲の「忠度」では、この行き暮れての歌をメインにして、旅の僧が花の下で一夜の宿りをしたおりに、忠度の亡霊が現れ、私の歌が詠み人知らずとして流布しているのは口惜しいと語る趣向になっています。
 しかし、この風雅の人が忠度(ただのり)であったことから、無賃乗車のことを彼の官職の薩摩守と呼ぶ・・というのは最近では、もう通じないダジャレなのですが、これは文化財的な古い駄洒落で、狂言の「薩摩守」で、すでにあるそうです。
 能楽の「忠度」の雰囲気で。
2007-09-30
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