新納武之助

新納


 新納(にいろ)氏は、島津家の一族で、薩摩藩の重臣です。その一族の1人が、幕末に、パリ万博に参加した薩摩藩の使節にいて、つぶさにヨーロッパの現実を目にします。これからは西洋文化を学ばなければ!の強烈な思いにとらわれたのか、一大決心をして自分の息子をヨーロッパに留学させます。
 それが新納武之助。父の情熱で、わずか10歳で渡欧。今で言えば小学校の4年生。日本のために、先進のヨーロッパの学問をして帰って来い!と言われて勉学に励むのです。
 しかし孤独な在欧の間に里心ついても、父は「学問を究めるまで帰るな!」と涙を呑んで言います。なにしろ、今と違って、経済的にも時間的にも、ほいほいヨーロッパを往復できないので、夏休みにちょっと帰省というわけにはいきません。
 彼は明治6年に岩倉使節団などでどっさり現れた日本人の集団に出会って、急に里心ついたものか、その翌年、帰国したそうです。
 しかし10歳から17歳の多感な時代をパリで過ごして、当時の日本人としては必須だった漢文や国語もちゃんと勉強しておらず、かといってフランス人でもないわけで、一体どのような人格形成をしたのか。故郷を離れて幾千里・・巴里の都で、彼は何を思っていたのでしょうか。
 彼のエピソードは郎女様の「郎女迷々日録 幕末東西」の「セーヌ河畔、薩摩の貴公子はヴィオロンのため息を聞いた」で詳しく書かれていますので、見て下さい。
 実は、この絵を描きたいなと思ったのは、これを読んだからで、郎女さまから武之助の写真を送っていただいて参考にしました。かなり、「私ふう」になっていますが・・。
2007-04-14
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