田辺朔郎

たなべさん

 疎水といえば、京都は南禅寺の裏にある、ちょっと西洋風なレトロな水道橋で、レンガの色合いもよくて、なかなかの観光スポットです。
 この琵琶湖疎水を作った人物が田辺朔郎です。
 明治の文明開化の世に、琵琶湖から京都に水を引くという大計画を立案した卒業論文を書いた工部大学校の学生がおりました。その卒論を信じた当時の京都府知事が、この学生が卒業するや、すぐに採用し、本当にこの疎水計画を実行させたのです。そして、その期待にこたえて全てのだんどり、つまり設計から資材の調達、運搬などの雑務を全てこなし、5年の歳月をかけて疎水を完成させます。
 そのような若い者に工事を任せた知事も太っ腹なら、何の経験もないのに、全てを自力で研究、完成させた田辺君もスゴイ。おまけに、この工事は英国のテルフォード賞という優秀な土木工事に送られる賞を受けたのです。まさしく、明治人の面目躍如というところ。
 実年齢はともかく、今の大学生の卒論や、新採社員がいかに役に立たないか・・などといいたいわけではありませんが、あの時代の日本人の「世界に遅れるな」という気概が違うようです。
 京都府に採用された当初であろうという写真が残っていますが、まだ二十歳そこそこというのに、口ひげをはやし、せいいっぱい「大人」を演出しているように見えませんか? 当時は皆大人になりたがったのです。
2006-08-28
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