ラッグとキャンピオン

ラッグとキャンピオン
 
 マージェリー・アーリンガムのミステリーシリーズ「キャンピオン氏の事件簿」を読んで、ここの個性的な主従を描きたくなりました。
 主人のアルバート・キャンピオンは、いわゆる颯爽とした名探偵ではありません。
 作者みずから「猛烈なまぬけづら」なんて言われるのって、どうかと思いますが、まあいささかたよりなげな人物なんでしょう。
 この間抜けづらの意味は、もしかしたら、彼のトレードマークたる角縁眼鏡(バッファロー・ホーン)にあるかもしれませんが・・。
 親友の警部との関係はまあまあで、ホームズみたいに偉そうにしていないから、気楽に使われているのかも・・。
 で、こんなちょっとのんびりした主人に仕えて、身の回りの世話をしているのが、いわゆるジーヴスのような「紳士おそば付き紳士」のバレットのマーガズフォンティン・ラッグ
 このラッグたるや、ジーヴスのような、お上品な態度と物言いで、教養あふれ、何でもそつなくこなす、従者の鏡のような男ではない。 元夜盗・・であるらしく、仮出所中に従者になったって・・・まあ、スネに着ず持つ身であるから、悪党には目端がきくのかもしれませんが、主人を主人と思っていないような横柄な物言いなんですが、自分としては従者のプライドもあるみたいですね。
 使用人仲間から、ある貴族の従者が、主人が朝食をとるあいだ、横で新聞を朗読するというのを聞いてきて、自分も始めるのですが、彼が読む記事は教養あふれるものではなくて、死亡通知だったりします。
 で、気楽なあまり、つい主人をファーストネームで呼んでみたり、チンピラ風の言葉で文句を垂れる。うっかりすれば主人の後ろで、頭の上でクルクルパーとかやってそうな人物ですけれど、そこはそれ、なかなか息のあった主従なんです。
 このミステリーシリーズについては、こっちにも書いています。
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