ジーヴスシリーズの三悪童

悪がき

 しつこく、またしてもジーヴスシリーズの登場人物です。
 短編「愛はこれを浄化す」に登場した3人の悪童たち。
 バーティ主従は、夏の暑いロンドンを避けて、郊外の知人のカントリーハウスの招待客となり、優雅な休暇を楽しもうとしています。ところが同じシーズンは、普段寄宿舎に入っている子供たちが夏休みなんですね。
 あてにしていた知人のところに、一目見ただけで殴り倒したくなるイヤミなガキのセバスチャン(ムーンおぼっちゃま)がいると知って、ダリア叔母さんの屋敷に転がりこむことにします。
 ここにも、叔母さんの息子のボンゾという13歳の少年がいますが、この子はあまり才気煥発ではないので、安心して訪問すると、なんと予想もしない悪ガキ中の悪ガキであるトーマスがいるではありませんか!
 トーマスこそは、バーティの悪ガキランキングの五指のトップにくる少年で、なんとしても避けたい相手。
 しかも母親のアガサ伯母さんが海外旅行に行くので、ダリア叔母さんに息子を押しつけてきたらしいので、一人で滞在している・・これってやりたい放題ってことでしょう。
 しかも、この家には今、心臓の悪い老紳士が避暑にきているんです。
 波乱必定・・・と思いきや、この老紳士が二人の同年代の少年がいるのなら、道徳教育をしようと思い付き、より良い善行を行う少年に、お小遣いをあげようと、日々の善行得点表なるものを付け始めた。
 かなりの額のお小遣いなので、悪童トーマスも別人のよう。
 子供も子供なら大人も大人で、ダリア叔母さんは、滞在客の夫人の一人と賭けをするんですね。
 どう考えても自分の息子ボンゾのほうが「いい子」なので、気が大きくなって、その夫人が自慢のキッチンメイドをかけたので、なんと彼女は絶品シェフのアナトールを賭けた。
 聖人君子のようなトーマスを面白がっていたバーティですが、叔母さんがあせりはじめ、なんとかしてとバーティに頼み「トーマスの化けの皮をはがしておくれ」ってとこです。
 トーマスの「聖人」ぶりはすごいもので、気難しい紳士の言うことを素直に聞いてどんどん点数を上げていく。
 こうなったら、たよりはジーヴスです。
 「ムーンおぼっちゃまをこちらの御屋敷に招待なさいませ」との助言を得て、バーティが逃げ出してきたところの、もう一人の悪童セバスチャン・ムーンを投入。
 この二人を一緒にすれば、絶対トーマスがキレて、セバスチャンを殴り倒すに決まっているって・・・大人げないなあ・・。
 ところがトーマスの「聖人」ぶりはこわれない・・。
 どうしてトーマスがこれほど「聖人」になったかというと、高額の小遣い欲しさではなく、彼が憧れの女優にふさわしい立派な男になろうと努めているということが判明! え~! な展開でしょう?
 そこで、またジーヴスの一押しというか、彼の最終兵器がしたたかだったというべきか。
 トーマスの憧れの女優を、セバスチャンがこきおろし、怒り狂ったトーマスが、水の入ったバケツを持って追いかけ、
運悪く・・か、ワザとか、老紳士が昼寝をしているところになだれ込み、そのバケツの中身は老紳士にぶちまけられた。
 ・・で、ダリア叔母さんはアナトールを手放さずにすんだ・・というものです。
 大人も子供もたちが悪いですねえ・・・。 
2015-12-28
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