足利義尚

足利義尚

 足利義尚と言えば、強烈な母日野富子と、無気力な芸術家肌の父足利義政の間で、翻弄されて短命に終わったみたいなイメージです。
 しかし、ただでさえややこしかった時代に、彼が生まれたことにより応仁の乱がおこり、結果的に幕府の弱体化を招いたということは、まさに時代の子だったと思います。
 しかし、たった8歳でこの混乱の時代に将軍職につかされた本人にどんな自覚があったでしょうか?
 「室町絵巻の魔力」(高岸輝・吉川弘文館)を読んで、室町時代の絵巻というものがなかなか面白いなあと思い始めました。
 貴族や寺社などの社会の狭い範囲で鑑賞され、作られていた絵巻が、次第に民衆の説話などになってやがて大衆文学が目覚める前段階での絵巻物の存在はなかなか興味深いですが、その過渡的な時代にあって、絵巻の愛好家であり、収集家でもあったのが他ならぬ足利義尚です。
 従来型の絵巻だけではなく、このころに新しく物語性を持って作られ始めた小さいサイズの絵巻にも並々ならぬ関心を示していたそうで、彼が収集した多くの絵巻物(かなり強引な方法だそうです・・ある意味、後に信長が茶器を集めるにも似たところがあるような)は、結局、父親の義政のコレクションと一緒になってしまったようです。
 本来は将軍として忙しく戦場を駆け巡るよりは、好きな絵巻に囲まれて日がな一日、閉じこもっていたいタイプだったんでしょうねえ。早く生まれすぎたオタク(悪い意味ではありません)文化人でしょうか。
 江戸初期に波乱万丈の極彩色エンターテイメント絵巻を作った岩佐又兵衛作品などを見せてあげたかったですねえ・・ということで、顔だけ岩佐又兵衛風にしてみました。
2015-03-01
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