高松塚壁画男子像

高松塚壁画男子像

 高松塚壁画については、いろいろと話題豊富な古墳だし、壁画の黴問題などいろいろあります。
 しかし、以前から気になっていた男子像の、いまのところ分かる範囲のイメージを作っておきたいと考えて、あえてまた地味なおじさん絵を描きます。
 高松塚の男子像は女子像ほど人目も引かず、保存状態もよくないのであまり画像としても取り上げられることは少ないかもしれません。
 壁画の人物配置などは別のところで書きますが、一応、男子像は二種類の服装をしているということがわかっています。

 一つは、かぶっているがよく似ていますが、二種類あること。
 着ているは色などに違いがありますが、ほとんど同じものです。
 ただ、個人的には証拠不十分ですが単衣と袷があるのではないかと思っていますが・・・。
 それと、履物が二種類
  黒い革靴・・つまり烏皮(くろかわ)の履と呼ばれる奈良時代の役人の靴の前身ではないかとおもわれるもの。
 もう一つは、線鞋(かい)という編み物の履物・・まあ草鞋の上等なものですね。紐で足首に結び付けるサンダルみたいなものです。

 向かって左側の人物がかぶっているのは布地が入子菱のような文様を浮かび上がらせている緻密な織物で、漆紗冠、あるいは皀縵(くりのかとり)頭巾とされるものではないかと思われ、顎紐があります。
 履物は烏皮履です。
 袍はもしかしたら袷ではないかと思います。袖口に緑色の裏地らしきものが見えます。
 帯はこの裏地と同じ色の緑。

 右側の人物は、幞頭とされるうすい紗の被り物で、布型の隅を頭に巻きまくり上げて髷を包んだ前で結び形を付けるものです。
 全ての男子像に残っているわけではありませんが、西壁の首から袋を下げている人物(履物は鞋です)の頭には一重の斜め線が描かれており、額が少し透けている感じが出ています。
 
 つまり、顎紐のある緻密な斜線の入った冠をかぶって、を着て、皮靴を履いている人物。
 それと、薄い紗で、顎紐はなく髷に結び付けるタイプの頭巾をかぶっている人物は単衣の袍を着てサンダルを履いているということになります。
 
 顎紐の冠の人物は髭をはやしているのが多いことなどを考えて、これらの違いは、身分、位階の上下ではないか・・と考えますがいかがでしょうね?
 なお、幞頭、かぶりものについては、逆名さまがとても詳しく解説しておられます。こちらの記事です。中国については、こっちです。
2015-02-11
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