花下遊楽図の少年

花下遊楽図の少年

以前に「花下遊楽図屏風」の女主人を描きました。
 「日本の国宝、最初はこんな色だった」(小林泰三・光文社新書)が、面白くて、ドキドキして、思わず私も色を付けるぞ~! という感じで、勢いで描いてしまったのですが、またまた、同じ小林泰三氏の「国宝よみがえる色彩」(双葉社スーパームック)を買いまして、今度は同じ屏風のもう一面の主人公である少年を描いてみました。
 踊りの輪を見下ろしながら、手を膝において、左足で拍子を取っている様にも見えます。
 口元もよく見るとすこし開いているようで、小さな声で歌っているのかもしれません。
 秀頼ではないかといわれているのですが、醍醐の花見の時だとすると6才。
 それにしては大人びていますが、黒紅の打掛の女主が若々しく見えて、子供は大人っぽく描くのは、画家の「工夫」としては、ありでしょうねえ。
 絵師の狩野長信によって、これが描かれたのは元和年間ではないかという説があるのですが、それだと、すでに大阪の陣も終わってからですから、あえてこの二人を主人公にした屏風というのは鎮魂の意味もあるかもしれないですね。
 そして、この少年の着ている着物も、疋田の総絞り染めで、時代的にも江戸の初め頃のものと思われます。
 髪型がよくわからないのですが、総髪を肩に垂らしているというのは、大人びて見えるとはいえ、満年齢で5歳の子供ならありなのかも。
 しかし、秀頼は、秀吉のあせりもあってか、4歳で元服(なんぼなんでも早いと思うけど)しているので、実際は、醍醐の花見の頃は大人のスタイルをしていたかもしれませんけれど・・。
 映画のラストエンペラーのちっこい溥儀みたいなもんですね。子供なのに、皇帝の衣装を着ていましたよね。
 ところで、今回大画面で花下遊楽の女主人の復元図を見て、私の早とちりがわかりました。
 女主人は、切り髪にしていたわけではなく、長い髪を打掛に着こんでいました。
 そのラインがあんまり明瞭でなかったので切り髪と思ったのですね(あえて、昔の絵は訂正しませんが・・。)
 この屏風のことについては日記にも書きました。
2014-11-20
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