茶摘女

茶摘み女

熱いお茶がおいしい季節になってまいりました。
 お茶といえば、宇治というほど名高い場所ですが、茶の木人形というものがあります。
 宇治茶師の家の上林家の当主になった上林清泉という人が始めたとか、いやもっと古くて茶人の金森宗和がはじめたという説もあるとか。
 というより、茶の木人形の展示のパンフを読んでいて、この人形を見た。
 茶摘女(ちゃつみめ)というそうですが、早乙女ほどには有名でないのは地域限定だからでしょうか? 
いやいや、♪夏も近づく八十八夜~♪ この歌を知らん人はいないでしょう? 茜襷に菅の笠~でしょう?
 ところが、この上林清泉の絵(彼は絵も描く、人形も作る、本も書くし、お茶も作る。
 マルチな文化人です)の絵に出てくる茶摘女は、菅の笠なんかかぶってないし、今ではイメージの定番の紺の絣に手甲脚絆なんかしてない。これについては、また別のところで。
 江戸時代にお茶摘みの絵見ても、女性たちはけっこう一張羅というか、晴れ着のようないい着物を着て、姉さんかぶりはしているものの、その手ぬぐいもなかなかに華やか。
 労働する姿に見立てた風俗画か・・とも思えるけれど、実際に茶摘みをするときは近隣からも女性たちが大勢集まってきたというから、ちょっとした女性の社交場だったのではないでしょうか。
 ということで、上林清泉の茶の木人形から描いてみました。
 赤と青のまるでフランス国旗のトリコロールのような色合いの手ぬぐいを頭にかぶり、赤い前掛けに首から籠をさげて、働く姿ですが、着物は裾長に着ています。おはしょりが籠の下から見えている。
 着物の柄は、一見、梅文様に見えますが、茶の花だそうです。
 これは、いかにもふさわしいですねえ。茶の花自体もきれいだし。
 人形の彩色なので、イマイチ詳細がよくわからないのですが、ぽつぽつと描いてある丸い赤いのはなんだか不明なので、茶の実文様を散らばしてみました。帯は、人形も豪華な色彩の亀甲文です。
 昔の絵にも亀甲の帯や、前掛けにも亀甲柄があるので、目出度い図柄をあえて選んでいるのでしょうね。
2014-09-20
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