宴席の男たち

宴席の男たち

 狩野秀頼「高尾観楓図屏風の中に登場する宴席の男たちです。この屏風絵については、こっちにもちょっと書いています。
 この屏風に描かれる人物の服装がなかなかに面白いのですね。
 紅葉の名所高尾で宴会する男たちは6人いて、そのうちの左側の4人だけを描いてみました。
 中央で踊る男は、有名な「織田信長像」の肩衣袴スタイルとよく似た服装をしています。
 袴は黒地ですが、信長さんと同じ腰下に二本白い染め抜き線の入った二両引き。小袖の下着は紅色の鮮やかなもの。信長さんも襟元からのぞく下着の襟は派手ですよね。
 手前にいる若いの(この人物だけが髭をはやしていません)は、上下揃いの肩衣と袴の姿で、後に武士の裃になる、ややあらたまったスタイル。 
 左で小鼓を撃つ男は、胴服という、いわば羽織のようなものです。これは直垂や素襖などの武家の服装の上着だけを小袖の上に羽織ったものですから、袖口は広く開いています。
 もう一人、右側に大鼓を打つ男もいるのですがこれは肩衣袴スタイルで、手前の若いの同じ服装なのでやめました。
 酒器や重箱のそばにいて手拍子している男は、いわゆる陣羽織形式の袖なしを着ています。胴服を甲冑の上に着るために袖を断ち切ったと言われていますが、どちらの服装も平行してあったんでしょうねえ。
 男ばかりだというのに、華やかであでやかな装いですね。着物に凝っていたのでしょう。
 当時日本に来たた宣教師たちが、男も女も同じ着物を着ているし、派手だ!と言っていますが日本の着物は華やかにうつったんでしょうね。着物の構造的には、ヨーロッパほど男女差は目立ちませんからねえ。
 ただ、屋外の宴席だというのに、緋毛氈などがしかれていません。敷物が登場するのはもう少し時代が下がります。
2013-05-23
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