皇嘉門院別当

皇嘉門院別当

  難波江の蘆のかりねの一よゆゑ
      身をつくしてや恋ひわたるべき


 皇嘉門院別当(こうかもんいんのべっとう)。
 この名前のややこしさから、子どもの頃は覚えにくい名前でした。
 何のことはないのですが、院号を皇嘉門院という高貴な女性、つまり引退したお妃さまのとろで、女官頭ともいうべき別当を務めていた女性という意味です。たとえば、県立図書館副館長みたいな、あくまで仕事上の呼び名ですよね。
 そのような味気のない名前ですが、歌の意味は、なかなか凝っています。

 旅先でのかりそめの一夜を過ごしてしまったばかりに、これからずっと、恋焦がれなければならないの?

 というような、行きずりの恋愛が、あとを引くかもしれないわよ、と疑問をなげかける歌です。
 百人一首も終わりに近い88番ですから、時代的には平安末。しかも、この人が仕えた皇嘉門院というのは、かの崇徳天皇の中宮で、父親は藤原忠通。つまり弟の悪左府頼長と争った人。
 優雅な恋の歌の背景には、平安ならぬ時が流れていたかも。 
 光琳風のかるたの絵札では、ちゃんと十二単を付けた女官風ですが、片袖を枕にしているようにもみえる(?)ので、このような絵柄にしてみました。
2012-10-21
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