黒のオシリス

黒のオシリス

 オシリスは、エジプトの冥界の王です。
 生きてファラオオであった時に、弟のセトによって殺され、五体をバラバラにしてナイル川に捨てられたのを、妻のイシス女神が、拾い集めて葬り、冥界の王になったのです。
 そのオシリスに見立てられた、黒大理石で作られたファラオの姿をした神像です。
 いつも興味深いローマ記事(に限らず、イタリア記事ですが)の乗っているCucciolaさまのサイトで、かのハドリアヌス帝の別荘であるヴィッラ・アドリアーナで、開催という展覧会の情報がありました。
 ハドリアヌスと言えば、まあ、今思いつくならテルマエ・ロマエかもしれませんが、この皇帝が愛してやまなかったという美少年アンティノウスをテーマにした展示会だそうです。
 その中に、神格化したアンティノウスのファラオ姿の象の写真が出ていました。
 ちょっと面白いかなと。真っ黒の色彩というのは、権力者の寵童というだけでは、ふさわしくないようなイメージです。
 省略されている肩幅なども復原してみると、かなり逞しく、ゴツい感じです。冥界の王オシリスとしてまつられたというのもふさわしいかも・・なんてちょっと思います。
 アンティノウスの展覧会には、この像を含め、50もの彫像が出品されているそうですが、ハドリアヌスはエジプトに見立てた別荘を作り、そこに冥界の神オシリスの神殿を作る。やはり「死」に取りつかれていたのかも。その「死」をつかさどるには、ハドリアヌスとしては、やはりすでに死んでいるアンティノウス以外には考えられなかったのでしょうか。
2012-04-21
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