少年の春

少年の春

 「狭衣物語」といえば、源氏物語の影響を受けて作られた王朝物語の一つですが、主人公の優柔不断ぶりとか、物語の展開のご都合主義などから、源氏と並べるのはちょっとおこがましいというか、まあ、数段落ちる出来栄えといわれています。
 しかし、その出だしの

  少年の春は、惜しめどもとどまらぬものなりければ、
  弥生のはつかあまりにもなりぬ。


 これが、当時にあっては、なかなかの名文なので有名ですね。
 もち論「少年の春」というには、モトネタがあって、かの清少納言も愛読したという白氏文集の、なかにある詩です。

       燭を背けてはともに憐れぶ深夜の月
       花を踏んでは同じく惜しむ少年の春


 白氏文集をもとにしているとはいえ、なにやら、春の短い盛りをイメージさせてさわやかです。
 なかなか春らしい天候がめぐってこない昨今ですが、春のイメージを私なりに。
 手には桜の枝を・・・と思ったのですが、狭衣物語には、藤の枝が登場するので、藤の枝を持つ少年です。
 
2012-03-26
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