カルロ・クリベッリ

カルロ・クリベッリ

 この画家は、イタリアルネッサンスを代表する特色ある画家の一人だと思うのですが、意外なことに、19世紀までその評価が定まっておらず、ただ単に、一地方の画家として埋もれていたようです。
 というのも、ルネサンスの芸術家とくれば、基本文献となっているようなジョルジョ・ヴァザーリの「画人伝」から漏れていた・・ということが最大の理由ではないでしょうか。
 ということからか、この人のことはあまり知られておらなかったのでしょうか。
 同時代人でも高く評価している人もいるかわりに、メジャーではないのは、あまり地域を離れなかったことと、やはりヴァザーリに取り上げられていないってことは不利なのかも。
 ヴェネツィア出身で、若いときに人妻を誘拐したということで、評判を落とし、放浪し、やがて、片田舎?のマルケに落ち着いて、ずっと地元の画家をしていた・・ということで、地味は地味なんですが、その特色ある画風はなかなか、一度目にしたら忘れられないようなものがあります。
 有名なのはマグダラのマリア。そう、あの目つきですね。その目線は、ちょっと人を見下すような傲慢な気配が漂う。髪が、蛇のように妖しくカールした髪型もすごいでしょう? 
 この高慢そうな目の光は、ひと癖ある(娼婦あがり?)の聖女のみならず、清純なはずのカタリナや、聖母マリアにまであるのですね。
 鋭い・・というか、軽蔑を交えたようなスゴイ目は、男性像にもあり、真正面を見据える老ペテロの目はコワイ。
 そして、聖ゲオルギウスとして描かれる金髪の若者の上半身にもあります。
 そして、もう一つの特徴が、手! 繊細というにはあまりに鋭く長い指。
 若い女性も、年取った男性も、どちらにも、このっ特色ある手の指の表現はすごいです。
 例によってcucciolaさまのサイトでも、なかなかに詳しいです
 画集がほしいところですが、かのモンス・デジデリオの画集を出しているピナコテーカ・トレヴィル・シリーズで、絶版になっていて、中古ではかなり高い! これも復刻してほしいところです。
 後、すぐ見ることのできるのなら、唯一といってもいいかもしれない本が「カルロ・クリヴェッリ―マルケに埋もれた祭壇画の詩人」(石井 曉子・講談社出版サービスセンター )ですが、物足りない・・。もっと大きな絵を見たい・・。
 ということで、復刻されればいいなあ・・。
 で、石井暁子氏が、その自画像ではないかと想像している聖ゲオルギウスの姿で、私風に描いてみましたが、目つきが傲慢なのではなく、やや自信なさげになりましたが、特徴的な指は・・・実は描けなかったんで割愛。

カルロ・クリヴェッリ画集 (ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ)
カルロ・クリヴェッリ―マルケに埋もれた祭壇画の詩人
2012-01-15
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