蘇軾

蘇軾

  桂棹 蘭櫂 空明を撃ちて、流光をさかのぼる
 
 桂の棹に、蘭の櫂が、空の明りをかきわけ、月の光を漕ぎのぼるという意味なので、天空と江水がまさに一致したような素晴らしい幻想的な月夜なんでしょう、かの「赤壁の賦」の一部です。
 ところで皆既月食、寒かったけれど、ちゃんと見えましたね。
 短時間で月が欠けて、また満ちる・・不思議な体験でした。
 「赤壁の賦」は、流謫の身にある蘇軾が、友人と船を浮かべて長江に遊び、満月を眺めて酒を飲み、気分がよくなって船端をたたいて、即興詩を歌ってごきげんだけれど、ともに飲む友人は、曹操の詩「月明らかにして星稀なり」を引用し、天下の英雄といえども今はもういない。しかし、あなたも私も、英雄ではない、ちっぽけな人間・・永遠の自然の中では空しい・・とブルーになるんですね。
 しかし、蘇軾は、ものは見方で、常に変化するというならすべてが変化するし、変化しないというなら、大自然すべては永遠に続きます。そして私もあなたもその自然の一部ですよ。
 と、なにやらけむに巻かれるような「斉物」理論で応え、英雄であろうが、庶民であろうが、この自然の美を満喫できる権利は等しくあるのです。満月はこんなにきれいでも、いくら見たってタダですよ!
 お客も気持ちがすっきりして、笑いだし、二人して大いに飲み明かし、杯盤狼籍、ともに船の中で酔いつぶれて寝てしまい、東の空が白くなっていくのも知らなかった・・。
 というのが、赤壁に賦を大急ぎで要約(しすぎやん!)しました。
 湖涼さまにリクエストをいただき、久々に蘇東坡詩集などをひっくり返してみると、やはりこの赤壁の賦がいいなあと思い、このようなのを描いてみました。しかし、この賦の出だしの、水の上から月の光を漕ぎ上る描写があまりに素晴らしいので、とてもとても「絵にもかけない」面白さなので、あえて、しょうもない絵柄になりました。お許しを・・。

 ところで、本日12月12日は、この人名事典の7周年記念日です。今日の記事で1825人目となりました。当初の目的1年継続、それから3年継続、千人斬り・・を過ぎて、早2000人が目前になってまいりました。ネタは尽きそうで尽きないので、なんとか2000人を目指します。今後ともどうぞ、よろしく。
2011-12-12
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