ブッファルマッコ

ブッフォルマッコ

 ブォナミーコ・ブッファルマッコは、フィレンツェの画家です。
 しかし、とんでもないいたずらをやらかすふざけた人物としての側面のほうが語られているかもしれません。
 というのも、「デカメロン」に、彼のあざといいたずらの話が出ているからですが、ヴァザーリの「画人伝」にも、彼の画業というより、お調子者のふざけた逸話のほうがたくさんのっています。
 修業時代に、徒弟に入った師匠が厳しいので、天井裏からゴキブリを集めてきてその背中に小さなろうそくをたてて歩き回らせて師匠を怖がらせた話などが出ています。
 その中で、猿と絵を競った話があります。
 ある礼拝堂の壁画を頼まれた時、依頼主の司教が飼っている猿が、足場に上って絵の具を混ぜ、色を作り、卵を割ってテンペラを作っている作業を眺めていて、画家が仕事を終えた後、無人の足場に上り、勝手に壺の絵の具を混ぜ、卵をぶち込んで、筆に浸して、出来上がった聖人像の上からべたべたべた・・。まあ、猿まねと言いますから、やってみたかったんでしょうね。
 出勤してきて、壁画がむちゃくちゃにされているのを見て怒ったブッファルマッコは、まさか猿の仕業とは思いませんから、自分か司教に敵意を抱いているものの仕業と考え、壁画を修理して、司教に見張りの番兵をつけるように言います。
 そところが現れたのは、お猿の芸術家。得意げにまた絵の具を作って、色をべたべたべた。
 これには、呼ばれて来た司教も大笑いをする始末。おかしいとはいえ、画家としては面白くないブッファルマッコは「こちらには、このような画伯がおられる以上、私の仕事はありませんから、失礼します」と言い出すので、司教は笑いながらも、再修復を依頼します。
 それならば、とブッファルマッコは、猿を檻に閉じ込め、自分が仕事をしているのを、そばで見せつけ「絵の具をぬりらたいだろう。ざまみろ」とあかんべ~をしながら仕事をしたそうです。大人げないというか・・。
 しかし、司教は、「冗談やいたずらで有名な画家をからかうとは大した猿じゃ」とこちらにもご満悦なので、業腹なブッフェルマッコは、ただではひきさがりません。
 最後に司教館に描くように頼まれた「鷲が獅子を襲ってやっつけている図」を、板囲いの中で誰にも見せないようにして描き上げ、「獅子が鷲を食っている図」にしてトンズラしてしまったそうです。
 真正面から競ったわけではないけれど、にらみあっているイメージで・・。
 背景はピサに残るブッファルマッコの壁画です。
2011-11-28
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

乱読F

Author:乱読F
歴史上の人物を沢山描きたい・・。
実在・架空2000人描き

アルバム
最新記事
検索フォーム
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
カウンター
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる