大法官の従者

大法官の小姓たち

 17世紀の半ばのフランスといえば、ルイ14世治世の、はなやかなりし時代です。
 そのころもてはやされた宮廷画家であった、シャルル・ルブランの絵に「大法官セギエ」の肖像画があります。
 当時、芸術の庇護者で、収集家でもあったピエール・セギエの騎馬姿の肖像がでありますが、ただ馬に乗って威儀を正す主人公・・というのではなく、その周りに華やかな制服を付けた8人の従者を従えているのが、特色です。
 騎馬像は、本人の雄姿であったり、持っている名馬が主人以上に「立派」で、画家も気合が入っていたりと、なかなか面白いのですが、この大法官の場合は、ご本人は、帽子をかぶり、長衣の上に布地たっぷりの立派なマントのいでたちですが、ロングなので、見えているところは顔と手だけ。
 しかも、馬まで、あまりに大仰で、豪華で派手な緞帳のような「衣装」を着せられて、これまた、見えているところは、首だけ(この首も、ちょっと迷惑そうな顔をしているところが愛嬌です。馬に衣装はいりません)。
 この肖像画の本当の主役は、やはり、馬の周りに付き添う8人(画面に見えているのは6人ですが、後ろ側に2人いるのは下から見える揃いのくつでわかります)の、若き従者たち
 制服は二種類あって、どちらも、金糸をふんだんに使ったゴージャスな装い。
 おそらく、大法官ご自慢の小姓たちなのでしょう、揃いの美服も、美脚も、ともに見せびらかしたい・・というところでしょうか。
 ピエール・セギエさんにあったことがないので、この絵が似ているかどうかはわかりませんが、顔立ちは気取った田舎のおっちゃん風の、ややダサめのお方ですが、取り揃えた小姓は、なかなかにハイレベル。
 特に、手前に並んだ3人は髪のお手入れも十分行き届いているみたいです。
 大法官の絵なのですが、閣下は省いて、違う衣装の小姓を二人、私風に描いてみました。
2011-09-27
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