聖母の天使

黒羽の天使

 15世紀のフェラーラ派に属する画家の作品という、聖母子像を見まして、聖母の背後に立つ2人の天使の、色彩と衣装が印象に残りました。
 天使にありがちな、聖職者のようなぞろっと長いワンピース型の服装ではありません。
 一人は、袖なしのジャンパースカートのような、当時の風俗画では、若い女性の衣装。黒い長袖の上にオレンジ色のサーコート風ローブは、裾が長いので腰のあたりで、ひもでたくし上げるいわゆるおはしょりのような着こなし。
 もう一人がこれで、淡いピング系の長いローブを着ていますが、下に黒い膝丈のショートチュニックを着ていて、足を丸出しにしているところは男性の衣装のようにも見えます。赤い靴は、この時代の男性がよくはいている形です。タイツが赤くて、靴が黄色いというような派手なのもあります。
 天使が、男性、女性という性別からは自由になって、中性的とはよく言われるけれど、時代や場所によっていろいろあって、男もあれば、女もあり、どちらともつかぬのもある・・ということがいえるかもしれません。このような天使の外形の性別などには、cucciolaさまの、こちらの記事も面白いかも。
 集めてみると、けっこう私も天使の絵はありました。
 ミカエル ラファエル、女性天使説のあるガブリエル、焔の天使ウリエルの4大天使と、堕天使。
 それに、天使の羽だとか、哀悼の天使だとか、いろいろです。
 それぞれに面白さはあるのですが、今回の天使は俗っぽい服装以外に、羽の色が真っ黒!
 黒い羽は印象深いので、珍しいかなと思って色々探してみましたが、画集で見る限り、時々あるんですが、ファン・デル・ウェイデンの「七つの秘跡」の絵に登場する7人の天使は、それぞれ、服の色と羽の色が一致していて、衣服まで真っ黒に見える右の2人などは、黒ではなく、濃い青や、緑などが退色して黒く見えるだけかもしれないので、厳密には黒ではないのかも・・。
 黒い羽をもち、黒い服(当時の男の黒服は流行だった?)を着た天使です。
 背景は、まあ・・映画ではよく使われる、カセルタの王宮の大階段です。
2011-09-12
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