蝦蟇仙人

福神(かえる)

  児雷也が、蝦蟇の術を使う忍者で、巨大蝦蟇の上に載っていたり、変身したりするなら、同じく蝦蟇の上に乗ったり、蝦蟇をつれていたりする仙人が蝦蟇仙人です。
 蝦蟇仙人のモデルはいくつかあるそうですが、おめでたい図像として登場する蝦蟇仙人は、劉海です。
 歴史上の人物としては、海蟾子という号を持つ劉玄英という人です。
 16歳で科挙に合格し位人臣を極めた秀才でしたが、ある時、道端で道士が、穴あき一文銭の上に卵を積み上げているのを見て、思わず「危ない!」と叫ぶと、「あなたの地位もこの卵のようなものさ」と言われ、はたと悟って出家し、仙人修業をした人物です。
 曽我蕭白が描く蝦蟇仙人は、さんばら髪の不気味なおっさんで、真っ白の蝦蟇をおんぶしながら、若い女性に耳かきをしてもらって、けけけと嬉しがっているというとんでもない絵です。
 他の画家でもだいたいは襤褸をまとったおじさんに描かれます。まあ、世を捨てたのが50歳ですから。
 しかし、中国の新年の縁起物に描かれる蝦蟇仙人は、少年の姿で、蝦蟇にのっていたり、蝦蟇と遊んでいたりする姿で、むしろかわいらしい。
 中国物産店などに売っている、お金をくわえたカエルの置物が、この劉海蟾がつれている蝦蟇で、お金を食って集めて帰って来て、頭をなでてやると、お金を吐き出すそうです(う~ん・・・外で働いてお金を稼いでいる亭主族みたい?)。
 しかし、このカエルは昼間は外を向けて飾り、夜は家を向けて、頭を撫でてよしよしすると、家にお金がたまるそうですが、ほったらかしにしていると、家のお金をどんどん食って外に吐き出すという危険もあるそうです(これは、外で散財するってことですかね)。
 ということで、くれぐれも亭主の、いえいえ蝦蟇の扱いには気をつけましょう。この蝦蟇仙人の年画は、無駄なお金を使わない・・という意味もあるという人もいるそうなので、節約のお守りかもしれません。
2011-08-02
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