源為朝

源為朝

 源為朝は、鎮西八郎為朝というほうが、通りがいいかも。
 実在の人物で、源義朝の弟で、義経の叔父さんにあたりますが、どちらかというとファンタジーの主人公みたいになってしまっています。
 これはもちろん滝沢馬琴の「椿説弓張月」のせいですね。
 江戸のベストセラーで、「南総里見八犬伝」より先行する人気作だそうです。
 私も若気の至りで、子供のころに八犬伝にハマっていたので、その延長線で、水滸伝にも手をだし、ついで、これにも手を出しましたが、なにしろ長大で、文章は難解。一応読み通したハズなんだけれど、少しも印象に残らなかった。
 なにしろ主役の八郎為朝が、とてつもない大男で、平安時代の末だというのに2メートルを超える身長、左手が12センチも長い。しかも目玉が4つ!もあったなんて、まるで化け物。純情な、えせ文学少女の入れ込むタイプではありませんね。
 第一、次から次へと女ができて子供ができるのもどうかと思うし、ヒロインの白縫姫も、武勇にたけているかなんかしらんけど、コワイ。
 全くのフィクションの「琉球編」となると、人名もわからんようになって、ほとんど飛ばし読みか、やめてしまったんでしょう。まったく記憶がない。
 ですが、トシくっていろいろなことを知ると、目玉四つは項羽のマネだし、大きいことはよいことだで、弓の名手なら、手が長いほうが便利だろうし、背が高いほうが遠くまで見えるだろう・・なんて、語り手や、読者の要望などで、どんどんエスカレートしたのか、なんて考えると面白い。
 子供が仰山いるのも、子孫が足利幕府を立てたとか、八丈島や大島では、先祖としては源氏の御曹司にするのもいいかも。
 馬琴としても、配流先の島で極道して殺されたというより、実は脱出して、南の島にのがれ、そこで琉球の王様になった・・なんて(ネタはばれてるんだよ。水滸後伝の李俊さんです)壮大で、いいじゃないですか。
 甥の義経がジンギスカンになったという伝説に対抗していたのかも?
 13歳で親に勘当されて遠く九州にやられたのに、そこで地元の顔役になってしまったり、配流先でも島の支配者になった・・なんて単なる猪武者だけではないのかも・・と想像すると、同じく弓の名手としてはオデュッセウスが浮かんでくるではありませんか。彼との関連では百合若大臣が有名ですが、為朝ーオデュッセウスもあり・・かも。
 豪快無比というより、頭も使う(グレーな)ヒーロー・・というイメージ・・?
2011-06-15
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