長谷川時雨

長谷川時雨

  またしても「紅葉館」がらみの女性。ですが、この人は、コンパニオンではありません。
 長谷川時雨、本名長谷川やすは、明治初年の東京の下町に生まれた生粋の江戸っ子。
 父親は日本初の弁護士(官許代言人)の一人だそうです。
 母は、温泉旅館や割烹旅館の経営をして有能な女将だったので、請われて「紅葉館」の経理をやっていたというからには、なかなかに才能のある両親の娘ですね。
 子供の頃から文学の才能があり、読書や勉強が好きだったのですが、明治の女の子の悲しさ、お屋敷奉公をさせられ、年頃になると、親の命令で嫁入りもします。
 しかし、成金で不誠実な夫に仕えるには「有能」すぎた彼女は、離婚して文学の才能を開花させます。
 劇作家や舞台芸術の方面からはじめ、小説なども書き、しかも「紅葉館」の経理の仕事も手伝っていたというからには、マルチで、エネルギッシュですね。
 そして恋も女の彩りならば、彼女に猛烈に言い寄ってきたひとまわり年下の男。
 これが三上於菟吉。彼は、作家で翻訳家(「雪之丞情変化」の作者・・これは翻訳小説です)。しかし、やがて人気作家になり、もてはやされはじめると、まあ・・遊び始めるんですけどね。
 しかし、彼女は、女性のための雑誌「女人芸術」を発刊し、これに連載していたのが、名高い「近代美人伝」です。
 長谷川時雨・・といえば、もうこの著作のみで評価されそうですが、多彩で色々な活動を幅広く行い、第二次大戦中には、ついに、愛国的な活動に入り、後代には批判もあるようですが、その時々で、なんとか女性の力を、活動を、社会的に・・と必死になっていたのではないでしょうか。
2011-04-15
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

乱読F

Author:乱読F
歴史上の人物を沢山描きたい・・。
実在・架空2000人描き

アルバム
最新記事
検索フォーム
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
カウンター
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる