フーシェ

フーシェ

やはりジョセフ・フーシェは、その「陰険」「目立たない」「さえない」「辛気臭い」「悪辣」「冷酷」「無節操」等々、さまざまなマイナス要因だらけながら、とても重要人物なのは間違いないでしょうね。
 とうとう「ナポレオン・フィーシェ・タレーラン」(鹿島茂・講談社教養文庫)を読んだのですが、ここで述べられるところの「情念」についていうならば、フーシェが一番純粋だったのかもしれません。
 タレーランは、まあ、移り気、浮気、飽き性などの「蝶々情念」の持ち主ではありますが、勿論「陰謀情念」も多分に持っているわけで、貴族という生まれや聖職者という出自、足が悪いという障害がありながら、人を凌駕する教養や優雅さなど、複雑な人物ですし、ナポレオンは・・・・何かにつけて突出しているというか、つきぬけているので「熱狂」だけでは治まらない人物です。
 フーシェこそ、「陰謀」オンリーの人で、もともとは気球を飛ばしたりする自然科学の人でありますから、感情に左右されることもないのでしょうね。その上、家庭生活では、清廉潔白で、凡そ他から「色仕掛け」なんかの通用する人ではなさそう。
 お互いの?ファンの人からはしかられそうですが、諸葛孔明がホンモノの「職業軍師」であるならばよく似ていませんかねえ。
 けったいな機械をこしらえた理科系の策士で、共通して「ブサイクな」妻だけを愛して、よい夫、よい父親だったってところなど、どーでしょう。でもまあ、孔明さんは、所詮「職業」軍師ではなかったのですが・・・。
 フーシェは「職業スパイ」ですので、マンガなどでは、いかにも陰険な顔つきに描かれるのですが、肖像画で見る限り、特に「感じの悪さ」などはないし、顔に個性の表れない「影の薄い人」ですので、その目立たなさかげんが、彼の「真価」を隠すのに大いに役立ったのかも。
2011-02-13  
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

乱読F

Author:乱読F
歴史上の人物を沢山描きたい・・。
実在・架空2000人描き

アルバム
最新記事
検索フォーム
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
カウンター
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる