紫の聖者

紫の聖者

 中世の素朴な、初期キリスト教美術も面白いのですが、やはり洗練されているといえば、モザイクでしょうか。
 ビザンツ美術の華やかな黄金色も、独特の世界観ですね。
 5世紀のラヴェンナのモザイク壁画に、紫のトゥニカに同じ色のトーガをまとう聖なる人物の肖像画あります。
 異端とされたのアリウス派の聖堂の壁画に描かれたキリスト像で、この表現は、後世のキリスト像のような、長い髪を左右に別けて肩に垂らし、髭を蓄えたおごそかな表情の壮年の姿ではなく、若者の姿で表わされています。
 壮年のキリストは、古代的なイメージでいうと、全知全能の大神ゼウスの姿に似ており、若いキリストは、太陽神アポロンに近い表現だという説もあります。つまり、「神の子」としての面に焦点があてられているようです。
 若い「神の子」から、壮年の「大いなる神」へのイメージの移行の過渡期として、世俗の皇帝の印である紫の衣裳に身を包んだ若い聖者としての姿であったかもしれません。 
2011-01-16
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