六の宮の姫君

六の宮

 言わずとしれた芥川の名作ですが、私は昔から、どうもこの姫君に入れ込めない・・というか・・なんとも後味の悪い思いをしているのですが、心のどっかにひっかっかってしょうがない物語なんですよね。多分、色んな人がそういうことを感じでいるのか、あちこちで取り上げられていますね。
 親の代から、特に目立つ一族ではなく、積極的に社会に関わっておらず、時の流れに任せている。その娘である姫も、絶世の美人でもなければ、特技があるわけでもない。ただただ、大人しいお姫様。
 親に死に別れて一人になっても、自力ではなにもしない・・人の言うまま、男に頼り、その男に去られると、また困窮し、また人のいうまま、次の男に・・・・。物語では、「こころならずも身を売る」なんていうような生活のための男は、二人をにおわせますが、それ以後も何人もあったかもしれない・・それは想像にお任せ・・というところでしょうか。
 はて・・あの姫はどうしているか・・と男たずねなければ(探し当てられても手遅れで)、野垂れ死にですよね。
 時が平安時代でなくても、今の世知辛い世の中、人間を使い捨て。芥川は予想してはいなかったでしょうが、今の現代では、ありうるかもしれないような孤独な「おひとりさま」・・。ちょっと、ぞっとします。
2010-12-21
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

乱読F

Author:乱読F
歴史上の人物を沢山描きたい・・。
実在・架空2000人描き

アルバム
最新記事
検索フォーム
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
カウンター
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる