花下遊楽の女主人

花下宴の女主人

日本の国宝、最初はこんな色だった」(小林泰三・光文社新書)を、ぱらぱらと見ていて、桃山から江戸初期の風俗を描いた「花下遊楽図屏風」の復元の章がありました。
 この時代の風俗図は、なかなかに面白いのですが、現在は白黒写真しか残っていない、欠落部分の絵の復元ということで、なかなか面白かった。
 全体の構図から見ても、この六面二双の屏風の女主人ではないかと思われる、存在感のある女性像がなくなっているのですね。これをデジタル復元しようという試みです。
 この屏風は、踊り子のしぐさのほうがよく紹介されるのですが、画面左端の八角堂のような建物の縁に座っている少年が、身分のある子供で、秀頼ではないかという説があるのだそうです。ということは、この失われた右双の女主は、淀殿でしょうか。そう思えば、ものすごく存在感があるような気がして楽しいですね。
 かりにそうだとすると、年齢的には、「息子」を何歳くらいと見るかによって違いますが、かなり子供っぽいようなので、十代とすれば(有名な醍醐の花見の時は8歳だった)、母の淀殿は30代半ばの女ざかり・・ということでしょうか。
 小林泰三氏の考証によれば、「黒紅」という色のうち掛けは藤の花紋様。下の着物は銀地に白の紋様だということです。かなり襟元をゆったりとさせ、衿もとから下着の衿を引っ張り出して見せ、更に内着の衿をやわらかくくつろげる、崩したような着方で、こういうのが、流行っていたのでしょう。髪型も、前髪をたっぷり、まるで、かむろの切り髪のように大胆に切り、肩に散らしています。江戸時代の遊女の絵に見られるような、流行最先端の思い切った髪ではないでしょうか。淀殿の肖像画の真面目?な髪型とはかなり違いますね。
 余裕の姿勢で座り、杯をかるく持ったところは、かなりきこしめしていらっしゃるのかも・・と思って、その雰囲気で私風に。
2010-11-06
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