デリラ

デリラ

  カラヴァッジオ(しつこくハマってます!)の絵の中でも、おぞましい残虐さが感じられる絵の一つに血しぶきがふく「ユーディット」があります。
 ユーディットは、なぜか一時期流行した画題で、切り取った男の首を持つ女性像だと、ユーディットかサロメということなんですが、サロメの持つ首は、さほどおぞましくないけれど(なにしろ聖ヨハネですから美化される場合もある)、ユーディットの持つフォロフェルノスの首はきもちわるい。やはり「悪人」だからでしょうね。
 祖国を救うためにあえて敵将の寝床に赴き、首を切って帰ってくるので、彼女は「英雄」なのですが、同じく乱暴者の敵を策を用いて虜にした(首を切ったわけではないですよ)女性なのに、悪く言われるのはデリラです。
 乱暴者とはサムソンで、手のつけられない大力を発揮して、素手でライオンを裂いてみたり、ロバの顎の骨!?で大群の兵士をばったばったとなぎ倒す。こんなもの、ペリシテ人でなくても迷惑ですよ。
 こんな大男を手なづけて、髪を切って力を弱めて捕らえたのが彼女。彼女、ユーディットほど荒っぽくも、残酷でもないのに、立場が変われば「悪女」なんですよね。
2010-04-06
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