浄瑠璃姫

浄瑠璃姫

  「浄瑠璃」は、今では人形浄瑠璃として残っている演芸ですが、語り物の音楽劇を伝統にしているものです。
 それが、何故「浄瑠璃」と呼ばれるかと言えば、このジャンルでの絶大な人気を博した演目に「浄瑠璃姫物語」があったからだそうです。たとえて言うなら、韓流ドラマの総称が「冬ソナ」となったみたいなものではないでしょうか。
 浄瑠璃姫は、平安時代末期の人という設定で、悲恋のヒロインで、岡崎市や豊田市にその伝説が残っているようです。
 地方の名士が、薬師如来に子宝祈願をして授かった娘で、薬師にちなんで浄瑠璃と名づけて大切に育てられた深窓のお姫様。
 それを、平家の世の中に、源氏再興を目指して平泉に下る途中の16歳の源義経(牛若丸ですね)が旅の途中に立ち寄って見初め、恋に落ちてしまいます。
 この16歳のガキが、あつかましくも笛の合奏にことよせて、姫と話す機会を得るのですが、まあ、強引というか理屈っぽいというか、長々と美辞麗句を連ね、困惑する姫の言葉の揚げ足をとり、教養ある屁理屈で姫を口説きまくる。結論は「一夜、なびかせたまえ」。これのみ!
 かくしてまあ、若い二人は(16歳と14歳です!! 今時の高校生がこんな理屈っぽい語りしませんが、当時の聴衆は、このかきくどく言葉遊びを楽しんだのでしょうね)一夜の契りを交わして別れます。
 結論からいえば、これで、まあ、終わってしまったのですね。
 伝説では、病に倒れた牛若を看病しに姫が出かけて行ったり、はたまた追いかけて川に身を投げて死んだとか、あるいは、待ち焦がれて病死したとか、まあ、この恋は、不首尾に終わったんです。
 牛若にしたって、いかに源氏の御曹司とはいえ、将来は不明の行きずりの兄ちゃんだし、姫も親に内緒ですから、上手くいくわけがない・・というところが、この物語の「悲劇性」です。
 なんやかや言葉巧みに言い寄る男。
 お母さまにバレないうちに帰ってくれないかしら。
 だけど、もっとお話もしていたい・・ああ、このままだと・・。
 ・・・だめよ! 絶対だめ! でも、このまま別れるのはいや・・・。
 ああ・・どうしよう・・・どうしよう、という姫。
2010-04-02
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