ユリアヌスとマクシミアヌス

ゆりちゃんまくちゃん

  ユリアヌスといい、マクシミアヌスといい、どちらも皇帝の名前ですが、そんな偉い二人ではありません。
 ラヴェンナの黄金のモザイクでおなじみのサンヴィターレ聖堂の壁画に登場する人物です。
 しかし、有名な皇帝ユスティニアヌスと皇后テオドラの影にかくれて地味な存在の二人です。
 ユリアヌスというのは「銀行家」で、この聖堂を作るのに資金を提供したと言われている人物ですが、かなりの額を出仕したのでしょうが、その存在が疑われている人物だそうです。金はあるが、出所がよくわからん・・といういつの世にもあるようなお話です。
 また、マクシミアヌスは司教ですので、聖職者ですが、イタリア半島の出身ではなくてよそ者でした。
 皇帝に取り入って(沢山お金を献上して気に入られたとか・・・)、ラヴェンナの司教になりました。
 で、もともとラヴェンナの地では不人気だったので、これまた沢山地元の名士に、またまた金品をばらまいて人気を得たそうです。彼は、土の中から掘り出した壺!!に金銀財宝が入っていたのでお金持ちになった・・といわれているここほれワンワンみたいな人なのです。そのお金の出所・・・限りなく怪しい・・・。
 その彼が、自分の箔をつけるために、ラヴェンナには一度も来たことがない皇帝夫妻の肖像を壁画に描いて、その隣にちゃっかり自分を描き込んだのですが、まあ、天然トンスラの貧相な風貌の坊さんだったので、壁画は皇帝皇后の絵として有名になりましたね。
 そうです。派手な冠をかぶって紫の衣を着たユスティニアヌスの向かって右隣で、十字架を手に持った坊さんが、このお堂を建てたマクシミアヌスです。
 で・・いたかどうかわからない出資者のユリアヌスだといわれているのが、皇帝とマクシミアヌスの肩の間から顔だけだしている人物・・・。「お金の問題」で、怪しい2人を並べてみました。どっちもいかがわしいおじさんだ~・・・。
 ネタ本は「ヨーロッパの中世美術ー大聖堂から写本までー」(浅野和生・中公新書)です。
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