ヒュー司教

ひゅー

 ヒューと言えば、異教徒の祭礼のためにキリストと同じ殺され方をしたとされて、聖人にまつりあげられた子供ですが、もう一人の聖ヒューは、司教様でえらい人です。
 この人は、聖遺物を集めて、自分の教会の繁栄のために尽くしたということですが、彼の行状には、まあ、いささか強引にすぎるお話も多々あるようです。早い話が、聖遺物泥棒です。
 勿論、小説の「修道士カドフェル」シリーズにも、青池保子の「修道士ファルコ」にも、修道士の聖遺物泥棒のお話は出てきますが、このヒュー司教は、司教さま自ら「収集」されたのですね。
 毎度の私のネタ本「中世の奇蹟と幻想」(渡辺昌美・岩波新書)によると、各地の聖遺物を持つ礼拝堂などで、それらを拝観したときに、堂々と、あるいはこっそりと、それらのかけらを持ち帰ったそうです。
 ある教会で、聖マドレーヌ(マグダラのマリアですかね?)の骨を、指でこそっとちぎり取ろうとしたけれど、うまくいかなかったので、歯でくいちぎったとか。
 また、別の教会では、名高い王様の皮膚を、また、別の聖人の腱を引きちぎったりしました。
 また、名高い、かの首を切られた聖者サン・ドニの頭蓋骨から歯を一本抜き取ろうとしたけれど、外れなかったので、鼻の穴から指を突っ込んで奥の骨を掠め取ったとか・・・。
 これらの行為が、全てこっそりではなく、見つかったこともあるわけで、またあつかましくも、その当の教会の僧達の目の前でやったこともあるんですね。
 勿論、もとの持ち主は怒りますが、そこはそれ、堂々と論戦をはって持って帰ったらしい。
 へりくつも理路整然としていては、誰も論破できなかったのかも。
 ある僧院で、そこの秘宝である聖女の骨を噛み取ったときは、抗議する院長を、へとも思わず、誰もが聖体に接吻するではないかとゴネたとか。
 まさか頭蓋骨をまるかぶりはしなかったと思いますが、まあ、そこはイメージで・・・♪ そばには、彼の「聖遺物収集」の協力者である弟子をつれていたようです。
2010-02-02
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