アデラシア

アデラシア

 シチリアのノルマン王朝は、華やかなイメージですが、やはり、ルッジェーロ2世が、一番「花」ですかねえ。王宮教会のモザイク壁画でも、キリストから祝福される王の豪華な衣裳が印象的。
 この王様は父の死後、即位した時は6歳で、当然政務を見ることができなかったので、補佐したのが27歳の王妃・・つまり彼の母親アデラシアだったのです。
 摂政としての彼女は、なかなか有能であったようで、息子が成人するまで、他の幼君の公国が内乱を起こしているのに、パレルモに本拠をすえたこの国は安泰であったようです。
 で、息子が一人前になって、国政を譲り渡した彼女は、なんと「お嫁に行く」のですね。
 その嫁入り先は、新設のエルサレム王国! ここの王様ボードワン1世が花婿さん。第二の人生というには、なかなかにすごい決断ですね。
 この王様には、跡継ぎがないので、彼女が子供を産むことができたらエルサレム国王になるという約束です。
 もし、子供が生まれなくても、国王が亡くなれば、彼女の息子つまり「ルッジェーロ2世」がエルサレム王を兼ねるというのですから、どちらにしてもすごい野心ですね。
 アデラシアは40歳、ボードワン1世は50歳くらいですから、かなりのシブい新婚ですね。
 勿論、彼女の「王国」への野心のみならず、ボードワン1世のほうは、お金持ちの王妃・・つまりは花嫁の持参金狙いですね。
 この結婚は失敗し、結局、彼女の持参金が消費されてしまうと、王は前妻との離婚が成立していなかったと言い出し、破局します。 失意のうちにシチリアに戻った彼女は、1年後に死にますが、このセコい「花婿」も、その次の年に遠征先で死にます(もう少し待ってりゃよかった?)。
2010-01-24
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