皇女ベルト

ビザンツ姫

  伝説の物語の登場人物なので、史実とは違っているのでしょう。実在ではないのかもしれません。
 いわゆる、中世の英雄物語の「武勲詩」の主人公にジラール・ド・ルシヨンがいます。
 このジラールの妻がベルタという女性で、トゥール伯あるいはサンス伯の娘ということになっているので、お姫様ではありますが、地元?の人です。
 ところが、武勲詩の物語になると、がぜんドラマチック。
 その昔、サラセンの軍勢に囲まれて困っているコンスタンティノープルの皇帝に、助けを求められたシャルル王(これが誰だかよくわかりません)は、臣下のジラールとともに出陣し、見事、サラセンを打ち破って、花の都に平和を取り戻しました。
 とても喜んだ皇帝は、シャルル王とジラールに、二人の皇女を降嫁させよう・・ということになります。
 使者にたったジラールは、年齢のこともあったのでしょう、王に姉姫、自分に妹姫と婚約を整えます。
 これが、まあ、いずれ菖蒲か杜若、喬姉妹のように「ともに国色」の美人姉妹なら、王とジラールは孫策と周瑜の関係になれたわけです。
 やってきた花嫁一行を、王様が迎えに行ったところ、あきらかに妹のほうが美人度が上!
  「婚約はジラールが決めたが、結婚はわしが決める」といって、ついてきた司教の止めるのも聞かず、勝手に妹のほうを王妃にしてしまいました。
 それが原因で、王とジラールは不仲になり延々と戦い続ける内乱の日々を迎えるのです・・。
 って、これでは、ジラールの妻になったベルト姫の立場はどうなるんだ? 女としてのプライドも、皇女としての格式も無視かいっ! 実家・・弱いからなあ・・・・というのではなくて、フランスの男どもが野蛮なんですねえ。
 さて、王に敗れて領地も城も失って、放浪するジラールに付き従ったベルトは、不満も言わず、夫を励まし二人して、炭焼きをしたり、お針子をしたりして生活すること7年。戦による諸国の荒廃を、庶民目線で見聞し、武人として葛藤します。
 最後は、神の仲裁、まあ「神の代理人」の仲裁によって、王と和解する・・というありがた~い結末です(作者は修道士ではないかといわれているそうですから・・)。
 でも、ジラールは、こっちを貰っといてよかったんじゃないの? チヤホヤされていた美人の姫なら、「実家に帰らせてもらいます!」でおわりでしょう。
 「姉姫も美しいが、妹姫はもっともっと美しい・・」といわれた姉姫ですが、ビザンティンの高貴な姫・・というイメージで。
2009-09-16
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