ベルナール・ギー

薔薇の悪役

 ほんとに最近「坊さん」づいててすみませ~ん。
 異端審問といえば、魔女裁判や拷問、火あぶりと連想が続いて、とっても恐ろしいイメージがあります。
 本来なら、魔女や悪魔が恐ろしいものだと思いますが、なにしろ映画や小説では、異端審問こそ最大の恐怖!みたいですね。
 この「異端審問」のやり方や、異端かどうか判断するハウツー本を最初に書いたのが13世紀のベルナール・ギーです。
 彼はフランス出身のドミニコ会修道士で、もともと僧院の教師であり、教育や著作こそが本来の仕事である学者です。真面目な学者であったからこそ?異端審問官を努めていた時に、それまでの審問のやり方やら、基準をまとめて本にした・・というのが真相のようです。
 異端審問所による厳しい審理や拷問というイメージは、15世紀末のスペインの異端審問所によるところが大きいようで、スペインは、かなり特殊なものであったそうです(現在は、バチカンの教理省が、ローマの「異端審問所」の後継機関だそうです)。
 ベルナール・ギーは、16年間も異端審問官を勤めあげ(やたらと拷問を振りかざす審問官は、すぐ罷免されたそうです)、司教になって教皇庁に勤務し、晩年は派遣された教区で精力的に秩序回復に努め、また土地財産や経済問題から歴史などの記録をまとめているようなので、とことん著述好きの「学者」だったみたいですね。
 ですが、実在の人物は地味な学者でも、映画「薔薇の名前」に登場して、冷酷非情な異端審問官というのが強烈です。
 私としては、まあ、ショーン・コネリーのフランチェスコ会修道士もいいのですが、やはりベルナール・ギーの存在感が圧倒的で、黒と白のドミニコ会の僧服もカッコイイし、ものすごく手入れされているであろう、後ろ頭トンスラ!
  あれが頭にこびりついています。最近、DVDを見なおしましたが、やはり彼の存在感がすごかった。
 ところで、実在のベルナール・ギーは、映画のように、車輪の軸に突き刺さるような無残な死に方はしません。
 彼の死にあたって、教会の大祭壇の前に神秘な光が現れたとまで言われているので、日本風に言えば「阿弥陀様のお迎えが来た」大往生だったのです。
 絵は、やはり、後ろトンスラで。 
2009-09-10
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