エウリュステウス

エウリュスティウス

  ギリシャ神話の一場面を描いた壺絵に、大きな甕に入っている人物の絵があればたいていエウリュスティウスです。
 英雄ヘラクレスが次々に果たす12功業というのがありますが、これは一体なんだんねんというようなのも含めて、この12の難題を彼に課して、イケズするのがミケーナイの王エウリュスティウス。 
 これもまた、そもそも全知全能の神ゼウスの浮気が原因。
 大神ゼウスが、ペルセウスの孫娘アルクメネーを見初めて浮気をし(彼女の婚約者に化けるというセコい方法)、彼女が身ごもったのがヘラクレスです。
 その妊娠を喜んだゼウスは「次に生まれてくるペルセウスの子孫をミケーナイの王とする」と宣言します。
 そこで、心中穏かならないのが、大女神のヘラ。彼女は、出産の女神に命じて、アルクメネーの出産を遅らせ、同じ時期にペルセウスの孫の妻が妊娠していたので、まだ7ケ月であったにもかかわらず早産させて生まれたのがエウリュステウスです。
 大神の発言は翻してはならず、エウリュスティウスはミケーナイの王となります。果たして、この王位が彼にとってよかったのかどうか・・。
 成長したヘラクレスが妻子を殺し、その贖罪のために神託によって、ミケーナイ王の課する難問に挑まなければならない・・と命じられます。
 そして、到底無理だろうと思われる難問を果たして、ヘラクレスがネメアーの獅子や、地獄のケルベロスなどを持ってくるたびに、あまりの恐ろしさに大きな壺の中に隠れてしまうエウリュスティウス王ですが、こんな怖いのに、彼自身もまた神々の命令でやめられないんでしょうね。うっかりヘラクレスを苛めるのをやめて仲良くでもしようものなら、もっとコワいヘラ大明神にどんな目にあわされるかわかりません。
 無事(?)12の難問を果たしたヘラクレスですが、一生をヘラに呪われて不幸な死を迎えます。
 そのヘラクレスの死後、エウリュスティウスは、子孫たちが自分を恨んで王位を奪いに来るに違いないと思って彼らを放逐しますが、アテーナイに頼って逆襲され、ヘラクレスの息子に殺されることになります。
 そして彼の首を孫からもらったヘラクレスの母アルクメネーは、恨み骨髄で、彼の目を抉り取ったそうですが・・・ちょっと気の毒な気もしますね。神々は人間には残酷なことします。
 エウリュステウスが入った甕は真鍮だそうですが、彼の甕入りは、死んで蘇る王の儀式を現している神話だという説があるので、ストレートに日本の甕棺を思い出す私は、土製の壺にしてみました。
2009-07-08
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