虚無僧

虚無僧

 虚無僧といえば、黒装束に、首から骨壷?みたいな黒い箱を提げ(明暗!と書いてある)、深編笠をかぶって、尺八を吹いている。とにかく時代劇にこういうのが出てきたら「怪しい奴」か「隠密剣士」(古っ!)ですね。
 托鉢の折には藍色か鼠色の着物に帯を前に結び、首に袋を提げて背中に袈裟をかけて天蓋(深編笠)を被り、尺八を持ち、五枚重ねの草鞋?をはく・・といわれますが、こういうスタイルが決まったのは、18世紀以降らしく、もともとは、仕事を失った浪人者が菰(こも)をかついで、音曲をやってお布施をもらう・・いわば物乞いして歩く姿だったとか(菰僧が、虚無僧と美化?された)。
 江戸時代に大量に出た浪人は、腐っても武士だから「どうかおめぐみを」というのは恥ずかしいので、宗教の名を借りて合法的?に物乞いする手段ですね。
 寺に入って厳しい修行もしなくてもいいし、剃髪もしないし、顔もわかりにくい虚無僧はお手軽だったかも。
 伝承によれば、臨済宗の僧が、中国の普化に師事して竹管吹簫の奥儀を授かったのがはじまりとされますが、後世に権威づけのために作ったかもしれません。
 また、徳川家康から、日本全国を歩いても良いという許可をもらっていたというのですが、これは偽書だったそうで、やがて多くの無頼の徒が集まるようになったので、幕府は規制しはじめました。明治になってから、この宗派は廃止されました。
 江戸初期の襖絵に描かれた虚無僧。はだしで粗末な編み笠をかぶっています。手が妙にしなやかなので、少年ではないかと思いますが、落ちぶれた武家の子息かどうかわかりませんが、派手で赤い下着や緑色の袋など色彩に気遣っているのは、一種の街角の「芸能人」だったかもしれません。
2009-06-25
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