ジョフレ・デュレル

ジョフレ

 吟遊詩人でもトルバドゥールといえば、放浪してあちこちで語る詩人ではなく、宮廷に仕えて、そこで、特に奥方さまやお姫様のために、ロマンチックな恋愛詩などを、優雅に歌う・・というイメージですね。
 そのような詩人にも色々な階層の人がいて、ジョフレ・リュデル・ド・ブライユは、領主詩人とされています。作品がいくつか残っているようですが、御本人をめぐる伝説のほうが有名で、ドラマチック。
 ブライユの領主であったジョフレ・リュデルは、トリポリ伯夫人オディエルナが、聖地巡礼をしたというので、一度も会ったことがないのにあこがれ、猛烈な恋に陥ります。
 とうとう「遥かなる恋人」に会いたいために、十字軍に参加して東方に向かいますが、途中、船上で病気にかかり、トリポリまではついたものの、重い病の床に臥し、余命いくばくもないありさま。その事情を聞きつけた、当のトリポリ伯夫人は、病床に駆けつけ、リュデルは、「恋人」の腕の中で息を引き取る・・というドラマです・・。
 十字軍参加への動機がそんな不純なことでいいのか・・とか、トリポリについてすぐ死ぬのはできすぎやろ・・とか、ツッコミを入れたらいけません。ありそうもないような、ロマンチックな伝説を人々は愛したのですから・・。
 この「遥かなる恋人」の着想は、アラビアンナイトであるとか、トルバドゥールの恋愛詩の発生が、もともとスペインのアンダルシアで興ったイスラム世界の影響による恋の歌であった・・という説もあるそうですが、その詩人が十字軍・・というのは、ちょっと皮肉ですね。
2009-04-21
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