女海賊アンとメアリー

アントメアリ

 アンとメアリーといえばブーリン家の姉妹のようですが、女海賊として有名なのは、アン・ボニーとメアリー・リードでしょう(しつこく、またまた海賊ネタです)。
 インド綿のキャラコが好きでいつも身につけていたのでキャリコ・ジャックと呼ばれたジャック・ラカムという海賊の船が、1720年、ジャマイカ総督の配下によって奇襲されて、キャリコ・ジャックはじめ手下の海賊達が一網打尽になった時、大勢に船まで切り込まれても、最後まで激しく抵抗して捕まったとても腕っ節の強い2人の海賊がいました。
 仲間が船倉に隠れていると、銃弾をぶち込んで、「お前たちも戦え!」と鼓舞するつわもので、逮捕後は、当然死刑判決が出ました。
 ところが、この勇猛果敢な2人は、自分達は妊娠!しているので処刑の延期をしろと言うのです。そこで、関係者一同「な・・ななななななに・・にんしん~!」と驚き、「係りの者」が調べたところ、確かに2人は女性で妊娠しているのは間違いないとのことでした。
 これが女海賊アンとメアリーの存在が明らかになった事件でした。
 アンはもとは弁護士の娘で、アメリカに渡って農園経営で財をなした家の出身で、気性が激しく手のつけられない乱暴者で、13歳の時に家の使用人を殺し、ならず者の水夫といい仲になって放浪していた時に、キャリコ・ジャックと知り合い、愛人になって船に乗り、男の格好をして海賊稼業をしていました。
 メアリーは、船乗りだった父親の留守中に生まれた子供ですが、母が婚家から生活費の面倒を見てもらうために、その前年に生まれて死んだ男の赤ん坊の身代わりとして、男として育てられました。彼女もまた乱暴で力が強く小姓として仕えていた家を飛び出し、海軍に入ったり、歩兵連隊の見習い士官になったりしていましたが、カリブ海に行こうとして船に乗っていた時、海賊に襲われますが、彼女の腕を見込んだ海賊に誘われて、配下になります。この海賊がキャリコ・ジャックでした。
 で、アンもメアリーもお互いを男と思って同じ船に乗っていたのですが、浮気っぽいアンは、新しく来た「若くて美男」の仲間に「実は私は女なんだよ」と言い寄り、メアリーに自分も女だと打ち明けられ、大層残念だったのだけれど、二人ともが「妊娠」していたということは、どちらも船上で「恋人」を持ったということでしょうね。
 結局、メアリーは牢獄での出産で死んでしまいますが、アンはそのうち行方不明になり、死刑にはならなかったんです・・ということは、金持ちだった父親が「困った娘」をこっそり助けたのではないかといわれています。
 「世界史に消えた海賊」武光誠(青春出版社)によると、海賊が頭に布を巻いているのは、戦闘の時に砲撃で飛び散る木の破片から頭を守るため、腰に帯を巻いているのは、腹を刀で突き刺されないためだそうです。
2009-04-08
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