ロクスタ

ロクスタ

 華やかなりし、ルイ14世時代の、バスティーユの毒薬使いエグジリを出したので、この人も出します。
 古来名高い悪女アグリッピーナ(娘のほうですよ、勿論)が使っていた女毒薬使いロクスタです。
 ロクスタは、ガリア人で、毒薬を研究し、薬の調合をすることにかけては第一人者で、タキトゥスによれは、いわばカエサル家おかかえの毒薬使いだったのだそうです。アグリッピーナが、先夫の息子のネロを帝位につけたいばかりに、夫クラウディウスが実子のブリタニクスを後継者に選ばないうちに殺してしまおうと画策します。
 しかし、即効性の毒薬ではばれるので、じわじわ効くのがよいが、あまり長く病んでは、死期を自覚して、かえって実子への愛情が増しても困るので、精神が錯乱し、しかも急には死なないという毒・・という難しい注文をロクスタにします。
 かくして、クラウディウスは茸を食べて、はげしい食中毒を起こして死んだ・・ということになっていますが、これについては、せっかく仕込んだ毒キノコを吐き出してしまったので、アグリッピーナがあせって、買収していた医者に命じて、手当てするフリをして激烈な毒をぬった羽を咽に突っ込んで(羽を咽につっこむのは嘔吐をうながすため)殺したとも言われています。
 その後、ロクスタはネロの時代になって再び登場。
 この頃、彼女は護衛隊副隊長のポッリオの預かりとなっていて、罪人として監禁されていたのですが、皇帝ネロにとっては邪魔なブリタニクスを殺す薬を調合します。結局、彼女はネロが滅亡した後に処刑されますが、それまでの間、この母子に仕えて、腕を振るったのではないかと言われています。
 毒殺犯として収監されていながら、実は皇帝の仕事をしていた・・というし、弟子を大勢持っていたともいわれているので、いわば、塀の中の女薬剤師・・みたいなものだったのでしょうかね?怪しげな女魔法使いというよりも、やや若めのイメージで・・。
なんでもありのローマならではの毒使いです。そういえば、ファルコシリーズにも、ローマの毒使いのことがあちこちに出てきます。
2009-03-14
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