喬生と麗卿

牡丹灯記

伽婢子(おとぎぼうこ)が、牡丹灯篭の物語を定着させた・・ということなのですが、通ってくる女が、実は骸骨だったとか、お札を貼ると入ってこれないとか・・お露と新三郎の物語の基本が、中国の怪談集「剪燈新話(せんとうしんわ)」の中の牡丹灯記であるのは、言うまでもありません。
 日本での改作は、ストーリーはほとんど同じなのですが、原作の恐さは、旅の途中で死んで、お寺に預けっぱなしになっている女性の棺桶を見つけるところなんですね。
 これは、もうキョンシーの世界です。しかも、幽霊を拒絶するお札を誰かにはがされる・・あるいは自らはがすのではなく、もういいだろうと出かけて、外で幽霊に出会い、強引に寺に引っ張り込まれる・・と、そこで、喬生の消息は絶えるわけです。心配をした隣家の老人(彼が覗き見をして、骸骨の姿を見た人)が、もしやと、寺をおとづれると、棺桶の蓋が少しあいていて隙間から喬生の着物の裾がはみ出しているのです。
 ね・・怖いでしょう? 勿論、中には麗卿の死体と抱き合って死んでいる喬生がいます。
 で、中国版では、この話には後日談があって、二人は死んだ後にも、牡丹灯を持つ女中に先導させて、この辺りをうろうろと散歩するのです。
 このお化けカップルを目撃した人は重病になったり、死んだりするので、仙人が彼らを地獄の法廷に訴えて裁判にかけられ、鞭で打たれた上地獄に落とされる・・といういささか気の毒な結末になっています。
 死んで、あの世で幸せになるという選択肢はないわけですね。
「私と一緒になって、本当は後悔しているんでしょう?」
「そ・・・そんなことないよ。いつも一緒にいられるんだから、よ・・よろこんでるさ・・・。」
「ほんとかしら・・?」なんて、お化けになった二人は、そろそろ倦怠期・・という雰囲気が出ていますでしょうか?
2009-03-08
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