滄浪国の男女

そうろうこく

 今日は御伽草子ではなく伽婢子(おとぎぼうこ)です。
 伽婢子は、牡丹灯篭の原話を構築したことで有名で、近世怪奇小説の走りといわれているものです。
 作者は浅井了意。大阪府高槻市出身のお坊さんです。
 まあ、そのような地域性はともかく、中国の怪奇小説をもとに、時代や場所を日本に置き換えてすぐれた読み物にしました。江戸時代の初期ですから、翻訳というよりも翻案です。
 その中に、伊豆の侍が八丈島に行こうとして遭難し、滄浪国という島に到達してそちらで見た奇異な出来事をつづる物語があります。原話は「杜陽雑編」という中国ネタですが、短い漢文から想像力をたくましくして大幅に改作したものだそうです。
 遭難して到達した島には、変わった服装をした異国風の人が住んでおり、室内は高級な材質。貴石で飾られており、水晶のような透き通った飾り物から水が飛び散っているが、それは絵であり、置いてある盆栽?から涼風が湧き出て部屋を涼しくしている。紫に光る透き通る水晶の瓶には酒が入れてある。外観はというと金の城、玉の台が雲を圧してそびえている・・・。
江戸時代人を現代に招待してワインなど振舞えば、こういうことを言うんじゃあないでしょうか。大型液晶テレビとか、エアコン、高層ビル。
 住人も、薄い紗帽を被り、縫い取りをした直垂(上下同じ色のいわゆるスーツ?)を着て、模様のある靴を履いている・・というのですが、西洋人が「仙境もの」をイメージするとギリシャ・ローマ風になり、日本人がイメージすると中華風になるので(原作の挿絵にも双環に結った女性が登場します)、いささか陳腐ながら、こんな風にしてみました。
2009-03-06
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