巴御前

巴御前

 源平時代は、戦場での名乗りや、美々しい大鎧など、なかなかに華やかな時代でありましたが、そのような時代の花として、女武者の巴御前は、平家物語のほかのヒロインなどとは少し趣が違います。
 木曽義仲が連れていた愛人で、女武者ですが「強弓精兵、一人当千のつわものなり」とされる、腕っ節の強いおねえさんです。ただ、強いだけではなく、ここが肝心なのですが、「色白く髪長く、容顔まことに優れたり」というのですから、色白長髪は、平安時代の美人の必須条件ですが、簾のなかにかくれている深窓の女性ではなく、戦場で大勢の人に顔をさらし、そしてなお「ごっついべっぴんやった」といわれているのですからホンモノでしょう。
 水滸伝の女戦士扈三娘にも匹敵するのですが、もともと美人に設定されていたかどうかわからない扈三娘より、初出で堂々とここまで書かれているのだから。
 しかも、追い詰められてた義仲に「最後まで女連れだとおれがみっともないのだ」と心にもないことを言われて、殉ずることを禁じられて、涙ながらに姿を消した・・ということになっているのです。そういう点、自殺した虞美人などより分が悪いですが、義仲の思いやりがいいですね。
2009-02-10
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