ジャン・ド・マタ

ジャン。マタ

  修道士のマタです。
 「ローマ亡き後の地中海世界」(塩野七生・新潮社)を読んでおりまして、ある意味、華やかなりし十字軍の時代に、ものすごく地味に、しかも大変な苦労をして、命がけで活動していた修道士の団体について、いささか信じられないような奇蹟譚もあるのですが、印象に残りましたので、修道士マタを描いてみました。
 彼はフランス人ですが、アフリカ北岸から来るサラセン人の海賊達に拉致され、奴隷となってアフリカで強制労働させられているイタリアやフランスの沿海の人々を救済すべく、活動をしていました。それは武装した十字軍の修道騎士たちのような、剣をふるって活躍するのではなく、あくまで交渉によって奴隷となっていたキリスト教徒を解放する・・というものです。
 つまりは、お金をもって、船でアフリカに渡り、ムスリムの有力者達と交渉して、拉致されていた人々を買い戻し、彼らを船に乗せて帰って来るのです。その基金はローマ法王や、貴族王族のカンパや、広く集められた寄付金などをちまちま貯めて、息の長い活動をしていたようです。剣を振るって馬で疾駆する騎士団のような華やかさはないものの、相当の決死行で、彼の死後も、活動はずっと長く、ほぼ300年近くも続いていたそうです。
2009-02-02
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