ポリュペモス

ポリペモス

 またまた、お寒い絵で失礼します。
 一つ目の巨人キュクロプスの一族で、シチリア島に住んでいたとされています。
 海神ポセイドンの息子で、オデュッセウスが、スキュラから逃げてシチリアに流れ着いた時に、彼らを捕らえて、部下を食ってしまいます。策士オデュッセウスは、単細胞の彼に、策略を用いて、一つしかない目を串刺しにして盲目にします。怒った彼は、追いかけて、巨石をちぎっては投げ、ちぎっては投げしますが、オデユッセウスらには当たらず、まんまと逃げられてしまうという物語があります。これだと、ただ、身体がデカくて、力があるだけで、頭の悪い野蛮な怪物で、とても海神の息子だなんて思えない・・。
 また、別の物語では、美しい海のニンフ、ネレイスのガラティアに片思いして、恋焦がれ、歌を歌ったり、詩をつくったりするなんとも物悲しい巨人でもあります。しかし、結局、ガラティアのハートを射止めた川の神の息子に対し、嫉妬に狂って、巨石をぶんぶん投げ飛ばして(やっぱり最後は力技だ!)殺してしまうのです。
 ガラにもなく美女に焦がれてジタバタする巨人なのですが、この恋に悩むポリュペモスをとても崇高な雰囲気に描いているのが、ギュスターヴ・モローで、ただただガラティアをじっと見つめて物思いにふける・・という姿を描いています。
 その絵にはちゃんと目が二つあるのです。マンガチックな一つ目小僧なら、なんとも恋に悩むのが似合わないので、額に第3番目の目があるということにしているのは、画家の苦労でしょうね。
 仏像の第三の目のように縦向きではなく、横になっているのがちょっとまだカワイイのですが、二つの目は恋に盲目となって、みえなくなり、一つ残った第三の目で、涙を流す・・というのは、なかなかに面白いなあと思いましたので、額に目があるというポリュペモスにしてみました。
 ちなみに、ガラティアはネレウスの50人娘のうちの一人で、海の三美人((テティス、アンフィトリテ、ガラティアだそうです)の一人ですから、ポセイドンの妻の妹で、義理の叔母にあたるんですよね。また彼の実母の従姉妹か、また従姉妹らしいから、幼馴染かもしれない・・。親戚の綺麗な女の子にフラれたんだ・・・。
2008-12-26
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