サライとハガル

サライとハガル

 日本聖書協会が発行している「アートバイブル」という本がありまして、古今東西の名画に描かれた聖書の場面を、時代を追って、聖書の文とともに紹介している、まさしく名画で読む聖書なわけです。
 それをパラパラ見ておりまして、旧約聖書のエピソードから、サライとハガルです。
 この二人だけが描かれた絵があるわけではありませんが(たいていは、サライの夫アブラムと3人で描かれています)、女二人にしてみました。
 アブラムの妻サライは、子供が出来ないまま年とってきたので、焦って「良妻」の鑑?みたいに、自分の奴隷のハガルを夫にすすめて子供を産ませようとします。苦労をともにしてきた妻の、たっての願いなので(という言い訳がましい文章がありますが)、アブラムは、若いハガルを寝室に入れ、めでたく妊娠させます。
 ところが、身ごもったハガルは次第に傲慢になり、主人であるサライを軽んじるような態度をとりはじめます。そりゃあそうでしょう。旦那様は、ばあさんのあんたなんかより、私のほうがよっぽど綺麗で可愛いって言ってくれるわよ~♪ という強みで、これは古今東西、不滅の原則で、子供が生まれれば、それこそ最強ではありませんか。
 そこで、サライは「しまった!」と気付いたか、「良妻」を演じたのを忘れて嫉妬に目覚めたか、夫に向かって「私はあなたのためにハガルを差し上げたのに、いまや彼女がいばりくさってるじゃないの! これは、みんなあなたのせいじゃなくてなんなのよ!」と怒りまくります。このサライの勢いに、後ろめたいのか、ずるいのか、アブラムは「彼女はお前の奴隷だから好きにしたらいい」な~んて、あいまいな返事。
 こうしてサライは、身重のハガルをたたき出し、追放してしまうなんて、ひどい主人夫妻ですねえ(勿論、神様はこの母子を助けますが・・)。 
2008-12-04
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