聖アントニウス

聖アントニウス

  聖アントニウスといえば、もう、水木しげるもマッツァオのすさまじい妖怪だか怪物だかに、よってたかってもみくちゃにされている、じいさん・・のイメージが一般的です。バケモノたちに残り少ない髪や、髭を引っ張って引きずり回されている・・という絵があれば、アントニウスです。
 中には、女性に囲まれているというのもあるのですが、とにかく誘惑されているか、苛められているかというのが彼の名場面。
 アレキサンドリアのアタナシオスが書いた伝記で「悪魔に誘惑され、いためつけられる」伝説があるばかりに、画家の想像力を刺激し続けてきました。
 それによると修行中のアントニウスに悪魔がささやき、誘惑をしたのですが、富や名誉で誘っても応じない(もともと裕福な家のおぼっちゃまだった)ので、今度は女性の姿になって誘惑をします。
 それでも誘惑を退けると、怒った悪魔は、今度はおぞましい怪物を沢山よこして、殴る蹴るの暴行。それでも道心堅固なので、猛獣に襲わせ、あわや肉食獣の餌食・・というところに天から光が差して、神の奇跡で悪霊退散!
 アントニウスという人は、百歳を越えていた高齢の聖人なので、白い髯を胸までたらした姿で描かれますが、悪魔の誘惑を受けていたのは、修行をはじめて間もない20代前半くらいのことなので、若くしてみました。誘惑をする悪魔は異教の神かもしれない・・なんて思うと、アントニウスの時代は3、4世紀頃なので、ギリシャ・ローマ的なものではないか・・と考えて、ディオニソスとその巫女という雰囲気の「誘惑者」にしてみました。
2008-11-26
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