奥田行高

奥だ

 フランスのヴァンデ戦争の指導者達の絵を見ていて、実際は残虐で悲惨な事件の登場人物でも、美化して記念にしようという意識がはたらくものなのか・・などと思っていましたら、中でダントツで有名なアンリ・ド・ラ・ロシュジャクランの絵姿も、そのほかの人物も、あちこちに包帯を巻いていたり、血が流れていたりして、負傷してもなお戦いの先頭に立つという「勇姿」で描かれているというのに気付きました。
 日本で、幕末明治の頃に、月岡芳年などが描いた武者絵には、傷つきながらも、なお闘うというような姿がおいおいあらわれてきます。題材は「忠臣蔵」のメンバーであったり、有名な歴史人物だったりするのですが、そのような「時代物」では実はなく、もっと近く生々しい出来事を描いていたと思われます。
 上野戦争の直後に、戦いの現地に出向き、戦死した幕臣たちの姿を写生していた・・といわれる芳年ですから、激動する時代に生きた彼なりの、絵師としての使命感(報道の要求?)と、一見、相反するかもしれませんが、死者達への鎮魂のような意味合いもあったのではないでしょうか。
 その成果といわれる「魁題百撰相」の出版の前に、四十七士を描いた「誠忠義心伝」というのを明治元年に出していますが、それも、もしかしたら、誰か上野で死んだ幕臣を描いていたのかもしれません。その中の「奥田行高」をアレンジしてみました。
2008-11-02
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