梅若丸
謡曲隅田川は、子供を探す母の悲劇ですが、その子供が梅若丸です。
都の貴族の子供ながら、人買いにさらわれてしまった我が子を求めて、東国は隅田川まで流れてきた母は、悲しみのために半ば精神を破っているのですが、そのことを同道の旅人たちは、面白がるという残酷な設定ですが、ついに、墨田川湖畔で、すでに子供が死んでしまったということを知ります。
で、梅若の幽霊が母の前に現れるのですが、謡曲の年齢設定は12,3歳ということになっていますが、後の梅若伝説では、高野山で勉学をしていたところ、勢力争いに巻き込まれ、嫌気がさして寺を脱出してきたところを人買いにさらわれた・・ということになっているので、もう少し年上ではないか・・と考えてみました。
幽霊となった梅若です。
2008-09-05
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