プシュケー

プアユケ

 ギリシャ神話のプシュケーの名の意味は、心とも魂とも言われますが、人間の心とは弱いもので、疑ったり、信じたり、いつも揺れ動いているような気がします。
 プシュケーは美しい三姉妹の末娘で、その美しさが評判になり、美の女神アフロディティは嫉妬します。つまり、美の女神より美しいなんて許せない!ってところですね。
 アフロディテイは「あの小娘を世界で一番下賎でブサイクな男に惚れさせておしまい!」と息子のエロスに命じます。エロスの矢に当たると、たとえ神々でもその恋心に逆らえず、ダフネの悲劇も起こる。女神はいじわる。
 ところが、プシュケーに惚れ矢?を放とうとしたエロスは、誤って自分を傷つけ、本人が、プシュケーに恋してしまいます。
 そこでどうしたか・・・彼も一応神様ですので、神託を下して、プシュケーに花嫁衣裳を着せて山の天辺に置き去りにしなければ、国に禍が起こる・・な~んて厳かに告げる。これって人身御供みたいなものですよね。
 それで、自分が彼女をさらって来て、母に内緒で、こっそり素晴らしい宮殿に住まわせ、姿を隠して通います。つまり、花嫁には、全ての明かりを消させて「決して自分の姿を見てはいけないよ」と言うのです。初めは不安だったプシュケーも、優しい夫だと思うようになりました。顔はわからないけれど・・・。
 しかし、昼間は一人ぼっちの彼女は、夫の許しを得て、姉たちを招きますが、訪ねてきた二人は、素晴らしい宮殿や豪華な装身具、衣裳などに嫉妬。「お金持ちのダンナらしいけど、でも、姿を見せないって、もしかして怪物かもしれないわよ。きっと、あなたを太らせて食べるのよ」と吹き込む姉のいぢわる。これで、不信の心が芽生えます。
 そして、ついにたまりかねて、ある夜、夫が寝入った時に、もし怪物であれば刺し殺すつもりで武器まで用意して、明かりで照らしてしまいます。
 眠っていたのは勿論、美の女神の息子ですから、恐ろしげな怪物などではありませんが、姿を見られてしまった彼は、去ってしまいます。
 去られて、はじめて失ったものの価値を知った彼女は、猛反省して、エロスを探す苦難の旅に出ます。そして、事情を知った美の女神のすさまじいイジメにも耐えて、結ばれるという愛と苦難の大メロドラマですが、心や魂は揺れ動くけれど、一旦強くなれば、信念は岩をも砕く・・というお話でしょうか。
2008-07-16
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