杜蘭香

とらん

 此の世ならぬ存在の無気味さを、独特の難解な造語をまじえて歌い上げる鬼才として有名な唐の詩人李賀ですが、彼の詩に、蘭香神女を呼んだものがあります。
 杜蘭香は、捜神記にも登場する仙界の女性で、人間のもとに嫁にくる話や、貧しい猟師のもとに童女としてやってきて、育てられ、美しく成長した時に天界に去るという物語りもあり、かぐや姫のモデルともいわれています。
 李賀の神仙たちを詠んだ詩は、広大無辺のスケールの大きさで、そのままイスカンダルにワープしてしまいそうなくらいですが、この蘭香神女は、きままに巫山の瓔姫を訪ねたり、洞庭の湘君のところに遊びに行ったりと、音楽と美酒もふんだんに楽しみ、自由に天空をかけているのです。そのいでたちは、高い髷にくもの巣のように細かい髪がまとわり、花の形を顔に張る化粧をする・・まさに唐代の女性です。
 自身は、失意と絶望の中で、病身をかかえていた李賀は、自由気ままに羽ばたいてみたいという強い要望を持っていたようで、このような空を飛ぶ神仙にとても憧れていたようです。
 にこやかに空をゆく唐代風の女仙にしてみました。
2008-07-02
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